船の安全を象徴し、
心はいつもお客様のそばに。
船長として一番の使命は船の安全を守ることです。しかし、これは1人で達成できるものではありません。滞りなく運航ができるよう、船を操る甲板部やエンジンを守る機関部、サービスを行うホテル部が協力し合い、その全てを船長が統括しています。理解しておくべきなのは、私たちクルーが安全だと思っていても、お客様側から見て「安全ではない」と感じる場合もあり得るということです。例えば、我々にとっては普通の揺れでも、「すごく揺れている」と感じるお客様もいらっしゃいます。それを「これが当たり前」と伝えてしまうのではなく、まずお客様の目線に立つことを大切にしています。安心して我が家のように寛いでいただくため、お客様の心をフォローしていくことも船長の重要な仕事なのです。そのためお客様とのコミュニケーションの機会をできるだけ持ち、積極的にお客様の輪の中に入るようにしています。約800名近いお客様全員とお話することは難しいですが、1人でも多くのお客様とふれあえるよう努めています。