Person 06

  • 河合菜美子正面写真
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    セカンドパーサー

    河合 菜美子

    Namiko Kawai

「クルーとの出会い」も大切な
思い出にしていただくために。

業務中の写真

ホテル勤務を経て叶えた、
飛鳥で働く夢。

神戸のホテルで働いていた私に飛鳥の存在を教えてくださったのは、ご宿泊のお客様でした。その時抱いた「いつか飛鳥で働いてみたい」という想いを、今も鮮明に思い出せます。その夢を叶え、アシスタントパーサー、シニアアシスタントハウスキーピングマネージャーを経て、9年目を迎えた現在はセカンドパーサーを務めています。セカンドパーサーという職務は、お客様の快適な船旅を陰ながら支えるため、乗船から下船までの全体の動きを把握している必要があります。ご乗船前にお客様の荷物をお預かりして下船時にお返しするまでの荷物の責任者であるだけでなく、ターミナルでのチェックインも取り仕切り、レセプションスタッフ達のサポート役も担っています。他にも、寄港地での安全な下船動線の確保や、お部屋毎の配布物の管理など、業務内容は多岐にわたります。常に大切にしているのは、お客様の立場に立って考え、配慮すること。足場が悪くないか、ご案内書面は見やすいものになっているか等、先回りして考え続けることが必要です。私の動き一つで、お客様の安全性や快適性が大きく変わるので、責任を痛感するとともに大きなやりがいも感じています。

幾多の出会いがもたらす、
感動の出港。

印象的な寄港地といえば、小笠原です。島には空港がなく、船でなければ訪れることができません。まず、東京都でありながらこんなにも美しい海が見られることに驚きました。どこまでも青い海に囲まれ、ほのぼのとした島独特の雰囲気に満たされると、心が癒されていくのを感じます。亀の刺身など島でしか体験できない食文化も素晴らしいですし、何度訪れても新鮮な魅力を発見できる場所です。また、寄港地での出港シーンは何度体験しても感動しますね。地元の方がたくさん見送りに来てくださり、デッキにずらりと並んだお客様との間で温かい言葉が飛び交います。お客様が「ありがとう」と伝えると岸壁にいる地元の方から「また来てねー」などの声が返ってくる光景は、船旅ならではの醍醐味だと思います。港の関係者だけでなく、お客様が現地で出会った方が見送りに出向いてくださることも多いようで、出会いって本当に素晴らしいなと感じます。

お客様と対話している写真

故郷に伝えたい、
海の魅力と人との出会い。

私は海のない岐阜県に住んでいるのですが、地元で写真展を開催し船上から撮影した写真、各寄港地の写真などを展示しました。目的はクルーズに乗船してもらうことではなく、地元の子供達に船の仕事を紹介し、日本全国どこに住んでいても働くことができると知ってもらいたかったからです。海の素晴らしさに気づくきっかけになり、幅広い世代に「船旅も良いものだな」と少し目を向けていただけたならば本望です。船旅の魅力を伝えるにあたって、欠かせない事があります。それは人との「出会い」です。現地での交流はもちろんですが、飛鳥の中でも日々出会いが待ち受けています。リピーターのお客様が多いのですが、船上でお客様同士が「久しぶり」と声をかけあう場面をよく拝見しますし、クルーに「また会えて嬉しいわ」とお声がけいただくこともあります。たくさんのお客様に「クルーとの出会い」も楽しんでいただけるよう、未来の飛鳥クルーズを担う後進の育成にも積極的に取り組んでいきます。2025年には新造客船就航も控えていますが、これからも皆様に愛され続ける唯一無二の船として、より良いサービスを提供していきたいと思っています。