昨日の香港のオプショナルツアー最大の人気は、午前コースで、浅水湾、ビクトリアピーク、文武廟、ハリウッドロードと巡る、半日観光である。浅水湾は良港香港には珍しい遠浅で、香港っ子の海水浴の名所である。ビクトリアピークは山頂の展望台からの眺めがすごい。超高層マンション群を上から見下ろすことになる。 文武廟は香港最古の道教寺院で、文の神・文昌帝と武の神・関羽を祀っている。信者と観光客が混じってお参りする。観光客も賽銭を箱に入れると火のついた線香がもらえる。日本の線香よりだいぶ大きいが直線であることは同じである。大銭を投じると、写真にあるような螺旋状の線香を点すこともできる。大きいものは3週間煙るという。信心もそれだけ深いことになる。
著者紹介 小泉 澄夫 1934年生まれ。写真家、日本写真芸術学会会員、世界遺産フォーラム主宰。 「日本人の心」をテーマに風景写真を30年以上撮り続けている。ここ15年は、ヨーロッパ・北米大陸・中国を中心に世界各地の世界遺産の写真撮影や、講演活動、執筆活動を行っている。本フォトエッセイの連載は「2008年オセアニア・グランド・クルーズ」以来の2回目となる。 ■著書 「世界遺産ビジュアルハンドブック」