飛鳥IIは午前11時ごろにやや速度を落とし、硫黄島を右手間近に望んで航行しました。絶海の孤島をひと目見ようとデッキに集まったお客さまの前には運よくクジラがジャンプ! ここに掲載する写真は小さいですから、ちょっと拡大してみましょうか。左下の写真で丸く囲んだところ、ほら、すごいでしょう? さて、実はいま、東京・四ッ谷「すし匠」主人の中澤圭二さんも乗船しています。昭和と平成の寿司屋の違いや魚の熟成についてを語った昨日のトークショーに感銘を受けた方も多いことでしょう。その中澤さんが飛鳥II史上で初となる11デッキの寿司「海彦」のゲストシェフとして、3日間限定で登場しています。 魚には刺し身、握り、炙り、焼きと、調理法に応じて最善の寝かせ具合があるそうです。それを熟知し、なおかつ今年末に四ッ谷を閉めてホノルルへ拠点を移す中澤さんは、「世界の魚を美味しくしてみたい」という大きな夢があるそうです。飛鳥IIとのこうした素敵なコラボレーションも、今後の展開が楽しみですね。
著者紹介 高橋 敦史 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに乗船している。 上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。