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フォトエッセイ

Cruise:2010年世界一周クルーズ(107)

「シンガポール」

緯度:N 3度 28分

経度:E 100度 18分

天気:くもり

気温:29度

速度:18.0ノット


海域:インド洋

寄港地:航海中

シンガポールの人口の75%が中国系である。ここにもチャイナタウンがあるが、中国系がほとんどであるのに、ことさらチャイナタウンというのも、おかしいと思ったりする。
バスの現地ガイドさんも中国人3世だそうだ。シンガポールは移民国家であるという。
チャイナタウンの中に、仏教寺院がある。現代において考えられる宗教施設の極致ともいえる、美しい装飾に圧倒される。中国における伝統的な仏教寺院の内陣とは、どことなく違う。日本の寺の内陣の雰囲気がしないでもない。文化の混交が、優れた発展をもたらす事例を見たような気がした。

著者紹介

小泉 澄夫

1934年生まれ。写真家、日本写真芸術学会会員、世界遺産フォーラム主宰。
「日本人の心」をテーマに風景写真を30年以上撮り続けている。ここ15年は、ヨーロッパ・北米大陸・中国を中心に世界各地の世界遺産の写真撮影や、講演活動、執筆活動を行っている。本フォトエッセイの連載は「2008年オセアニア・グランド・クルーズ」以来の2回目となる。

■著書
「世界遺産ビジュアルハンドブック」

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