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フォトエッセイ

Cruise:2015年南太平洋グランドクルーズ(50)

飛鳥IIで星まで

緯度:S 29度 45分

経度:E 153度 42分

天気:晴れ

気温:26.0度

速度:16.0ノット


海域:オーストラリア東岸

寄港地:終日航海日

昨日の深夜2時に1時間前進の時刻改正がありました。船が東へ向かう際にはかように1日が時折23時間になるわけで、そんな場合の翌朝は、多くの方がゆったりとした午前中を過ごすように思います。眠気も覚めた午後1時、石橋正さんの講演「星のお話」が、150人を超えるお客さんを前に始まりました。
石橋さんは終戦直後から海に出た船乗りで、レーダーもジャイロコンパスもない小さな船で星を頼りに航行する「天測」の経験をお持ちの方。南十字星の見つけ方や星座神話などのさまざまな話を教えてくれました。
左右2台のスライドを駆使する御年89歳。時速約20ノットの飛鳥IIをチャーターして太陽系外の星まで行くとしたら、という例え話もロマンチックで面白かったですね。「いちばん近い星でも1億2900万年。宇宙戦艦ヤマトのように時速1万キロ出せたとしても46万年かかる」のだそうですよ。

著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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