今夜は、フルート奏者のベッティーン・クレメンによるコンサートが開催された。アイスランドの火山噴火によってヨーロッパの航空路が混乱したため、飛鳥IIに乗船するにはご苦労があったようだ。 列車、バス、タクシーを乗り継いで、やっとサラーラまでたどり着いたとのこと。演奏は、その疲れを見せない、見事なものであった。日に3時間座禅をするという。ドイツ生れ、アメリカ育ちの生粋の西洋人だが、今は日本人になりきっている。
著者紹介 小泉 澄夫 1934年生まれ。写真家、日本写真芸術学会会員、世界遺産フォーラム主宰。 「日本人の心」をテーマに風景写真を30年以上撮り続けている。ここ15年は、ヨーロッパ・北米大陸・中国を中心に世界各地の世界遺産の写真撮影や、講演活動、執筆活動を行っている。本フォトエッセイの連載は「2008年オセアニア・グランド・クルーズ」以来の2回目となる。 ■著書 「世界遺産ビジュアルハンドブック」