ロードス島は、埠頭が旧市街の傍らにあるという、手頃で、歩き回るのに都合のよい町である。この島は、聖ヨハネ騎士団ゆかりの地で、騎士団が運営していた病院跡が考古学博物館になっている。 聖ヨハネ騎士団は、慈善的な医療活動が発足の由縁で、後に戦闘集団に衣替えしたという経緯がある。この島でも、医療活動を怠らなかったのだろう。立派な病院跡があり、現在は考古学博物館になっている。
著者紹介 小泉 澄夫 1934年生まれ。写真家、日本写真芸術学会会員、世界遺産フォーラム主宰。 「日本人の心」をテーマに風景写真を30年以上撮り続けている。ここ15年は、ヨーロッパ・北米大陸・中国を中心に世界各地の世界遺産の写真撮影や、講演活動、執筆活動を行っている。本フォトエッセイの連載は「2008年オセアニア・グランド・クルーズ」以来の2回目となる。 ■著書 「世界遺産ビジュアルハンドブック」