トルコ最大の都市イスタンブールは、かって、東ローマ帝国の都、コンスタンチノープルであった。1453年、この都が陥落し、帝国の大聖堂アヤソフィアは、イスラム寺院に改修された。 近代トルコへの変革期に、この大聖堂は博物館となった。その後、アメリカの調査隊によって、塗られた漆喰の中からモザイク画が発見され、かっての東方正教の優れた美術の一端が、再現された。
著者紹介 小泉 澄夫 1934年生まれ。写真家、日本写真芸術学会会員、世界遺産フォーラム主宰。 「日本人の心」をテーマに風景写真を30年以上撮り続けている。ここ15年は、ヨーロッパ・北米大陸・中国を中心に世界各地の世界遺産の写真撮影や、講演活動、執筆活動を行っている。本フォトエッセイの連載は「2008年オセアニア・グランド・クルーズ」以来の2回目となる。 ■著書 「世界遺産ビジュアルハンドブック」