フォトエッセイ

Cruise:2015年南太平洋グランドクルーズ(50)

遥か彼方でひなまつり

緯度:S 11度 14分

経度:W 153度 24分

天気:晴れ

気温:29.0度

速度:17.6ノット


海域:南太平洋

寄港地:終日航海日

ひとたび港を出ると毎日24時間走り続ける飛鳥II。私たちはこの船で遥か南太平洋までやってきました。船の心臓部である機関室紹介のトークイベントを聞いた今朝は、船尾に延びる航跡にも違った感慨を覚えます。
思えば1月末に冬に別れを告げて以後、ひと月以上も陽射し目映い大海原を旅している私たち。とかく季節感を失いがち……かと思いきや、決してそうではありません。数日前から飛鳥IIの船内にはひな人形がきちんと飾られていて、きょう3月3日のディナーも桃の節句にちなんだものでした。
フォーシーズン・ダイニングルームで供された夕食は、前菜の海鼠共和え、山菜胡桃和え、左近の桜・右近の橘・菱餅の3品に始まって、真鯛の焼き霜松皮造り、海老あられ揚げ、蟹ちらし寿司、甘味の桜餅・桜ブランマンジェ等々。慣れ親しんだ日本の味が、春の訪れを思い出させてくれました。

著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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