ベイブリッジが見えてくるのと同時だったでしょうか、ちょうどいい具合に青空が雲間を割るようにして広がり始め、屋外デッキには日差しも降り注ぐようになりました。タグボートの力を借りつつ大さん橋の前で180度転回。定刻通りの午後3時、舳先を港外へ向けた「出船」で着岸しました。
横浜から乗船される東日本のお客様をお迎えし、これでひとまず全員集合です。夕方の天気はドラマチックに変わります。向かいの赤レンガ倉庫前から見ていると、夕日に照らされた橙色の雲が風に乗ってぐんぐん移動するのが分かります。飛鳥IIは夜の帳がおりた午後10時50分、汽笛を鳴らし、石巻に向けて出航しました。