早朝の石巻沖は一面真っ白の濃霧。飛鳥IIはいわゆる「霧中信号」で1分おきに汽笛を鳴らしながら、ゆっくりと港へ進んで行きました。少しのあいだ見合わせたものの、ほどなく無事に入港できました。石巻は初寄港でもあり、岸壁では地元の方々が大漁旗を振ったり高校生がブラスバンドの演奏をしてくれたりの大歓迎。
あの津波から6年が経った今でも石巻の風景の半分には建物がなく、爪痕もまだ各所に見えますが、それでも地域の復興は一歩ずつ進んでいます。瓦礫はなくなり、新しいお店が出来始め、今月末には「いしのまき元気市場」という新鮮な魚介の販売やフードコートが入った観光施設もオープンします。
高台の日和山公園(写真下2点)から眺めると、海山の自然に恵まれた土地柄がよく分かります。復興に携わる地元の方に伺うと、「遠慮せず、ぜひ皆さんには観光に来て欲しいんです」。飛鳥IIのお客様も思い思いに街を歩いて、海産物などのお土産を買ったり、地元で人気の海鮮料理店でのランチを楽しんでいたようです。