飛鳥IIは今朝早くにウルップ島北東の小島を回り込み、オホーツク海へと入りました。ちょうどこのあたりが今回の「日本一周グランドクルーズ」の最北点になるのだと、増山キャプテンが朝の放送で教えてくれました。濃霧の昨日と違い、きょうは晴れ間も広がるまずまずのクルーズ日和です。
午前中にはウルップ島(写真上)、午後からは択捉島が左舷にずっと見えました。残雪の島影を望む屋外デッキは肌寒く、冬用コートや手袋を引っ張り出してちょうどいいくらい。寒いけれども写真左下のシャチや、潮を吹くクジラの姿もたびたび見えました。海洋生物の多い豊かな海を航行していると実感できます。
船内行事では右下、佐治晴夫先生の講演「星のかけらの私たち ―ビッグバンからあなたまで―」が満員御礼の盛況。宇宙138億年の歴史を365日になぞらえると「人間の一生はわずか0.2秒しかない」のだそうです。自然や宇宙の壮大さ、それに対する人間の小ささを思わずにはいられない、終日航海日のきょうでした。