飛鳥IIはオホーツク海から宗谷岬を回り込んで日本海に入り、今朝7時、利尻島の鴛泊(おしどまり)港沖に錨を下ろしました。海と空の青に囲まれた島には「利尻富士」の異名をとる利尻山がそびえ、その中腹には横一直線に雲が湧きあがっていました。きょうは今航最初の錨泊。上陸にはテンダーボートを使います。
さて、きょうの筆者は「ネイチャーガイドと歩く利尻島自然散策」にご一緒してみました。美しく裾野を広げる利尻山。その麓には豊かな森や湿原が広がっています。森の中の緩やかな坂道をゆくと、その先には「日本名水100選」のひとつの甘露泉水(写真右下)が。コップに汲んで一口飲むと、ひんやり澄んだ美味しさでした。
島南部では南浜湿原(同左下)を散策。ここは海辺の低地にあるのにミズゴケの発達した「高層湿原」だそうで、国内では珍しく学術的にも貴重な場所だと聞きました。白くて可憐なエゾイソツツジ、ワタスゲ、ツルコケモモなどの花々が木道の脇に点々と咲いていて、どなたも熱心にガイドさんの解説に耳を傾けていました。