飛鳥IIは天橋立で有名な宮津に錨泊しています。きょうの筆者は午前中のツアー「舟屋の里・伊根と天橋立」にご一緒してみました。伊根地区は目前の島が天然の防波堤となった穏やかな入り江で、それがために一階に漁に使う小舟のガレージを設けた珍しい「舟屋」が200軒以上も残るところです(写真左下)。
国の重要伝統的建造物群保存地区でもあり、ガイドさんによれば「漁村がこれに指定されているのは日本でもここ、伊根だけです」とのことでした。舟屋自体はあくまでも舟のガレージ+居室であって、どの家も、ほかに通りを挟んだ母屋と蔵を持っています。舟屋・母屋・蔵の3点セットで1軒の、贅沢なつくりの民家です。
本来きょうは舟屋の写真がメインカットを飾るはずですが、それより圧巻だったのは観光船についてくるカモメたち(同上。正確に言えばウミネコだそうです)。船上で買える「カモメのえさ」をあげると船の周囲はご覧の通り。なんだか舟屋よりもカモメのほうが気になって仕方ない、実に個性的なミニクルーズなのでした。