飛鳥IIは島根県の浜田港に入港しています。浜田自体は「石見神楽」や揚げかまぼこのような真っ赤な魚肉製品「赤てん」で旅行ファンに知られていますが、一帯で世界的に有名なものと言えば、やはり石見銀山です。きょうの筆者は健脚コース「世界遺産 石見銀山 龍源寺間歩(まぶ)を歩く」のツアーに同行しました。
ガイドさんの話によると「石見が栄えた16世紀は銀貿易の時代でした。多くの世界遺産が16世紀に生まれたのもこの時代の好景気のお陰で、石見の銀が世界に果たした役割はとても大きかったんです」。山あいの道を歩くこと2.3km、その先の龍源寺間歩(写真左下)は外の蒸し暑さが嘘のようにひんやりとしていました。
さて、船に戻って今夜のショーは「アンサンブルアジア」のコンサート(同右下)。今回のクルーズのためだけに結成された日中混成チームです。尺八や三味線、日本と中国それぞれの琴、琵琶、二胡など、独奏からアンサンブルへと続く演目はいずれも実に見事な音色。日本と海の向こうの国々との繫がりを強く感じた一日でした。