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フォトエッセイ

Cruise:2017年日本一周グランドクルーズ(36)

日本の歴史や伝統に触れて、世界を想う

緯度:N 34度 53分

経度:E 132度 3分

天気:通り雨

気温:25.3度

速度:9.7ノット


海域:-

寄港地:浜田

フォトエッセイ0629-01

飛鳥IIは島根県の浜田港に入港しています。浜田自体は「石見神楽」や揚げかまぼこのような真っ赤な魚肉製品「赤てん」で旅行ファンに知られていますが、一帯で世界的に有名なものと言えば、やはり石見銀山です。きょうの筆者は健脚コース「世界遺産 石見銀山 龍源寺間歩(まぶ)を歩く」のツアーに同行しました。

ガイドさんの話によると「石見が栄えた16世紀は銀貿易の時代でした。多くの世界遺産が16世紀に生まれたのもこの時代の好景気のお陰で、石見の銀が世界に果たした役割はとても大きかったんです」。山あいの道を歩くこと2.3km、その先の龍源寺間歩(写真左下)は外の蒸し暑さが嘘のようにひんやりとしていました。

さて、船に戻って今夜のショーは「アンサンブルアジア」のコンサート(同右下)。今回のクルーズのためだけに結成された日中混成チームです。尺八や三味線、日本と中国それぞれの琴、琵琶、二胡など、独奏からアンサンブルへと続く演目はいずれも実に見事な音色。日本と海の向こうの国々との繫がりを強く感じた一日でした。

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著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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