飛鳥IIは両舷に陸地が迫る狭い水路で舵を左右に切りながら、朝8時に佐世保港に入港しました。佐世保は客船の寄港地としてもお馴染みですが港の眺めは賑やかで、多数の自衛艦や海上保安庁の巡視船が係留され、フェリーや漁船も行き交います。きょうは本航2度目の特典ツアーでハウステンボス(あじさい祭)に出掛けてみました。
港から30分ほどバスで揺られて現地へ着くと、写真の通り、さっそく花々が咲き誇るオランダの風景が。ここまで日本海沿岸で見てきた和の景色から一転して実に華やかです。石畳に煉瓦の建物、風車に運河……。天気も予報に反して午前中は見事な青空で、汗が滲む暑さ。ついに長袖が片づけられる南国に来たと実感しました。
園内では、特典ツアーの目玉である「あじさい祭」が催され、小径を埋めるあじさいも皆さま堪能されたことでしょう。その後、飛鳥IIに戻ったあとには台湾に向けての出国審査が船内でありました。出航は定刻通りの午後5時。入船(いりふね)で接岸していた飛鳥IIは180度回頭し、夕暮れの水路を通って湾の外へと出てゆきました。