飛鳥IIは朝8時、小さな平たい島影がいくつも並ぶ澎湖(ポンフー)の入り江に錨を下ろしました。澎湖という地名は聞き慣れない方も多いかもしれません。台湾島の西およそ50km、台湾海峡上に大小90もの島々をもつ島嶼です。常夏で一年を通して雨は少なく、台湾本土からと思しき観光客でも賑わっているところです。
テンダーボートで上陸したあと、筆者は午前中は港のまわりを散策してみました。すぐ近くには澎湖天后宮や中央老街(写真上)などの見どころがあり、中華世界の南の島ならではの華美ながらも落ち着いた旅情を感じさせてくれます。強い日差しがじりじりと肌を焼くものの、誰もがのんびりとしていて思わず心が和みます。
午後は特典ツアー「澎湖3島半日観光」をお客様とご一緒に。樹齢300年のガジュマルが大きな木陰をつくる通梁保安宮では名物のサボテンアイス(写真左下)で涼を取り、橋で繋がる3つの島をバスで駆け抜け、最後は西嶼西台という要塞跡まで行きました。船は午後6時に抜錨。明日の高雄に向けて航行しています。