今日の寄港地キュラソ-島は、オランダ領の島国である。種子島ぐらいの大きさで、首都ウイレムスタードの旧市街は世界遺産に登録されている。リキュールの一種キュラソーは、この島に由来している。 カラフルな市街が続く。街がリキュールの酔いに染まったと錯覚されるほど。オランダ調の端正さもあって、すがすがしい気分になる。ここは色彩美において、世界有数と思われる。
著者紹介 小泉 澄夫 1934年生まれ。写真家、日本写真芸術学会会員、世界遺産フォーラム主宰。 「日本人の心」をテーマに風景写真を30年以上撮り続けている。ここ15年は、ヨーロッパ・北米大陸・中国を中心に世界各地の世界遺産の写真撮影や、講演活動、執筆活動を行っている。本フォトエッセイの連載は「2008年オセアニア・グランド・クルーズ」以来の2回目となる。 ■著書 「世界遺産ビジュアルハンドブック」