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フォトエッセイ

Cruise:2015年世界一周クルーズ(104)

コーチン

緯度:N 9度 58分

経度:E 76度 16分

天気:晴れ

気温:32.0度

速度:0ノット


海域:-

寄港地:コーチン

朝方、やけに静かだなあと思ったら、窓の向こうに灯りが見えていました。飛鳥Ⅱは予定より少し早くコーチンに到着していたようです。
朝食後、入国審査を経て皆さんと市内観光へ出掛けます。船を降りると、早速大きな象が出迎えてくれました。ツアーバスは、植民地時代の面影を残すフォート・コーチン地区へ。1503年にポルトガル人によって建てられた聖フランシス教会には、大航海時代に活躍したヴァスコ・ダ・ガマが埋葬されていたという墓石が残っていました。そのまま海岸まで歩いて、今度はチャイニーズ・フィッシング・ネットを見学します。この四つ手網漁法は、中国の武将、鄭和が伝えたことからこの名で呼ばれていますが、最近の研究では、マカオのポルトガル人によって伝えられたことが判明したそうです。目の前で網を上げてもらうと、ボラやナマズなどの小さな魚が20尾ほど獲れていました。ツアーの最後には、通称ダッチ・パレスと呼ばれるマッタンチェリー宮殿を見学して船に戻ります。
夕方、コーチンを出港した飛鳥Ⅱから、フォート・コーチン地区が見えました。海岸には大勢の人が居て、よく見ると皆こちらに向かって手を振っています。コーチンの人々はとても人懐こく、穏やかな笑顔が印象的でした。

著者紹介

大木 信哉

東京都江東区出身
1980年代より、インドネシアのバリ島をはじめ、アジア各地で人々の生活や文化などをテーマに撮影取材を続けている。
2012年には、写真展『心のキューバ』を、東京、大阪、福岡、名古屋の四都市で開催。
活動の場はアジアだけにとどまらず、ラテンアメリカにも広がっている。

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