今回の飛鳥Ⅱ世界一周クルーズは、シンガポールから始まり、マラッカ海峡を通過してインドのコーチン、そして、紅海から地中海へと、今まさにかつての海上ルートを通っているわけですが、太古の昔、モンスーンに乗ってこのルートを帆船が行き交っていたことを思うと、ロマンを感じずにはいられません。松本先生の説明によると、紅海から地中海への交易ルートは昔からいくつかあって、最も古いルートは今からおよそ5,000年以上前に作られたとか。そして、そのほとんどが紅海とナイル川を結ぶものだったそうです。
夜はブルース・ヒューバナーさんの尺八と諏訪光風さんのアコースティックギターのコンサートが催されました。着物姿のブルース・ヒューバナーさんが登場して演奏が始まると、突然場内の空気が一変します。東洋の尺八と西洋のギターという組み合わせが、神秘的で独特な雰囲気を醸し出しているからでしょう。今まさに東から西へ向かっている飛鳥Ⅱにぴったりなコンサートでした。