飛鳥IIは、午前9時に、晴れわたった横浜港大桟橋に、帰着接岸した。ただちに桟橋において、横浜市による帰港セレモニーが開催され、船長・機関長・ホテルマネージャーに対しての花束贈呈もあって、帰国気運は高まった。 午前10時30分から、横浜で下船する方の手続きも手際よくすすみ、皆さん、下船口や大桟橋において、別れを惜しんでの最後の交歓しきりであった。 来年は、飛鳥クルーズ就航20周年。2011年世界一周、オセアニアグランドクルーズはじめ、豪華で念入りなクルーズが見白押し。船上での再会、華やぎ、絶景、世界遺産との出会いなど、新たな冒険を思い描きながらの下船となる。 飛鳥II、有難う。元気でまた会いましょう。
著者紹介 小泉 澄夫 1934年生まれ。写真家、日本写真芸術学会会員、世界遺産フォーラム主宰。 「日本人の心」をテーマに風景写真を30年以上撮り続けている。ここ15年は、ヨーロッパ・北米大陸・中国を中心に世界各地の世界遺産の写真撮影や、講演活動、執筆活動を行っている。本フォトエッセイの連載は「2008年オセアニア・グランド・クルーズ」以来の2回目となる。 ■著書 「世界遺産ビジュアルハンドブック」