バスが海岸沿いのなだらかな斜面を走って行くと、まもなく遺跡に到着、まずは考古学博物館に入ります。ここにはエフェス遺跡から出土した1,000点あまりの品が展示されていて、中でも豊穣のシンボルとして知られるアルテミス像は、造形の美しさ、繊細さ、スケール感と、どれをとっても素晴らしいものでした。ガイドさんがしきりに「船に戻ったらアルテミス像を見たと自慢して下さい。」と言っていたのも頷けます。
素晴らしい出土品を見た後は、いよいよ遺跡に入場です。この遺跡は保存状態が良いことで知られていますが、実際に歩いてみると、かつてここに都市が存在し、人々が生活していたのだという、生々しさのようなものを感じました。
午後、海岸沿いを歩いて行き、遠くの桟橋から停泊中の飛鳥IIを眺めていると、ちょうど隣に停泊していたギリシャのクルーズ船、セレスティアル・オリンピア号が出航して行きます。その後、飛鳥Ⅱは定刻通り午後5時にイスタンブールに向け出航しました。