水の都ベニスは、アドリア海の最も奥にあるヴェネツィア湾の潟(ラグーナ)に築かれた水上都市で、150を越える運河が177の島を分け、そこに400にも及ぶ橋が架けられています。地上は非常に狭く入り組んだ路地ばかりのため、移動手段はもっぱら船か徒歩に限られ、バイクや自動車は乗り入れ出来ません。そういう特殊な環境が、ベニスを魅力的な場所にしているのでしょう。今回は、有名なサンマルコ寺院とリアルト橋が工事中ということでがっかりしましたが、楽しそうに散策している皆さんを見ていたら、そんなことはもうどうでも良くなってしまいました。
ボンボヤージュでは猪俣猛さん率いるジャズカルテットの演奏があり、その後、飛鳥Ⅱは出航時と同じように運河を通って行きました。区間乗船の方も加わって、朝より多くの方がベニスの街並みを眺めています。そして、皆さんとお話ししていているうちに、ベニスはこうして船の上から眺めるのが一番だという結論に達しました。