ポルトガルの首都リスボンは、イベリア半島西側のテージョ川河畔に位置するヨーロッパ大陸で最も西にある都市で、起伏の激しい地形から「七つの丘の街」とも呼ばれています。
今日はそんなリスボンを満喫するため、皆さんと市内観光へ出かけてみました。まず最初にベレンの塔を見学して、次に向かったのは発見のモニュメントです。ここは1960年にエンリケ航海王子の500回忌を記念して作られたもので、大航海時代を切り開いたポルトガルの偉人たちがずらりと並んでいました。そこから4月25日橋を通って対岸へ渡り、今度は高さ110メートルのキリスト像がそびえ立つクリスト・レイからリスボンのパノラマを楽しみます。ジェロニモス修道院では、コーチンで永眠したヴァスコ・ダ・ガマの石棺や、マヌエル様式の最高傑作と言われる回廊などを見学。約1世紀の歳月をかけ完成したという建物は、まさに大航海時代の栄華の象徴と言えるものでした。そして、いよいよ次はファド鑑賞です。ファドとは、運命あるいは宿命を意味する言葉で、ポルトガルを代表する民族歌謡のことです。通常は夜しか営業していないカサ・デ・ファドと呼ばれるレストランで、昼食をいただきながら哀愁漂うファドの歌と演奏を楽しむことが出来ました。
帰り道、バスの車窓から紫色の花をつけた街路樹を眺めていたら、ガイドさんが「ジャカランダの花ですよ。」と教えてくれました。今はまだ三分咲きですが、一週間後にはきっと満開を迎えていることでしょう。