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フォトエッセイ

Cruise:2018年オセアニアグランドクルーズ(40)

横浜前夜

緯度:N 31度 7分

経度:E 140度 2分

天気:

気温:19.0度

速度:14.2ノット


海域:太平洋

寄港地:終日航海日

フォトエッセイ20180306-1

今朝の撮影は伊豆諸島南端の海上にポツンと顔を出した孀婦(そうふ)岩から始まりました。未亡人を意味するこの岩は、神の命令に背いたためにイスラエルの死海のほとりで塩柱に姿を変えられてしまったという旧約聖書の「ロトの妻」の話から転じて和名がついたもので、かのジョン万次郎もこの岩を「Lot’s wife(ロトの妻)」と英文で書き残しているそうです。

未明に最後の時刻改正を終えてようやく日本との時差がなくなった船内では、いよいよ旅仕舞いを意識せずにはいられません。午前中にはギャラクシーラウンジとハリウッドシアター両会場でのビンゴ大会、午後にはお客様の創作作品を展示する飛鳥II芸術展など楽しいイベントが催されましたが、一方で終えるごとにひとつものが片付いていくような寂寥感が募ります。

そんな気分になるのもこれまでの旅が素晴らしかったからこそ。そしてその時間と空間をずっと支えてくれた乗組員一同による最後の演目が2018年オセアニアグランドクルーズ クルーショーでした。シニアオフィサーによる社交ダンスで横浜前夜は華やかに幕を閉じ、この旅をつくってきたのは紛れもなく“人”の力なのだなと思いながら筆者は会場をあとにしました。

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著者紹介

永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。システム開発会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。「旅写真」「デジタル写真生活」の編集に携わる。その後、アジア~ヨーロッパ~アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。現在はフリーランスとして旅や写真、カフェ雑誌などの分野を中心に活動中。

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