知床五湖・ワッカ原生花園他、たくさんのオプショナルツアーが用意されていたが、私はシャトルバスで「天都山展望台・オホーツク流氷館」に行った。館内では「流氷幻想シアター」が、網走の四季と自然の営みを教えてくれる。屋上テラスで4つの湖と広大な景色を見渡すことができる。冬季ならおそらく酷寒の海、流氷の厳しい世界が覗き見られたかもしれない。
その後雨の中、自然歩道を下る。あちこちに見慣れない花に出逢い、いかにも手作りの小さな牧場には、2頭の馬が遊んでいた。約30分の散歩に満足感を味わいながら網走監獄に着いた。
明治23年に造られた網走刑務所は、建築技術の粋を集めた文化財の宝庫である。
庁舎内には、明治時代の北海道のうち、とりわけ気象条件の厳しかったオホーツク海沿岸は、囚徒が切り開いたとされる、その貴重な歴史の一端が紹介されて、私は今回この網走を訪れ、今まで知らなかったもう一つの歴史を鑑み、開拓に携わった人々の思いを痛感することができた。