今朝5時半、飛鳥IIは朝靄の中で潮岬沖を過ぎました。寝ぼけまなこをこすりつつ窓外を望むと太陽はあるものの霞んでいて、あたりすべてが明るく輝いて見えました。その後は晴れて、潜水艦が浮上して航行する場面にも遭遇。小久江尚キャプテンが「珍しい光景なので」と放送を入れてくれたため、多くの方がご覧になれたと思います。
そして10時45分には小さなボートで駆けつけるようにやってきた大阪湾の水先案内人を迎え入れました。狭い友ヶ島水道を通り抜けると、やがて六甲の山並みが正面に。春なのに日差しは強く、屋外デッキにいると肌がじりじりと焼けるよう。隣のお客様が「ずいぶん静かに入って行くものね」と仰る通り、船は滑るように神戸港に着きました。
神戸港では240名ほどのお客様がご乗船。これで約700名の「世界一周仲間」が全員お揃いになりました。夕方の出航時は少しだけ風が出て紙テープがなびき、風船は勢いよく船体をかすめて空へと上がってゆきました。また、船内で行われた鏡開きはご覧の人出(写真上)。楽しい世界一周の門出にふさわしい、賑やかな夜となりました。