外は少しだけ風が出そうな予報ですが、相変わらず穏やかな航海を続けています。キャプテンの言葉を借りれば飛鳥IIはただいま「連続揺れなし記録更新中」。海は平らなんじゃないかと思うほど、船は滑るように進んでいます。静かな日には、心に残った寄港地でのエピソードや日々の小さな出来事を、改めて文章に残そうと思い立ったりするものです。
そんな方にぴったりなのが脚本家・一色伸幸先生(写真左下)の講演「人に読んでもらえる文章を書こう」。度々講師乗船されるお馴染みの一色先生、旅の場面やそのときの想いを原稿用紙1枚、わずか400字に封じ込める力にはいつも心を打たれます。観察眼、言葉の選び方、印象づけるための文章の重ね方……。学ぶところがいっぱいです。
創作意欲を掻き立てられた方が選ぶきょうのテーマは、もしかすると今晩の、クルーズ2度目のフォーマルナイトかもしれません。上の写真はアペリティフタイムをラグーナトリオの肩越しに。右下はディナーのメインディッシュより「特選牛サーロインのロースト マスタード風味のソース」。さて、皆さんはどんな想いを原稿用紙に残したのでしょうか。