フォトエッセイ

Cruise:2018年世界一周クルーズ(56)

乳香の産地サラーラを歩く

緯度:N 16度 57分

経度:E 54度 1分

天気:晴れ

気温:30.0度

速度:17.9ノット


海域:-

寄港地:サラーラ

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美しい朝日が昇りはじめた午前6時過ぎにはすでに岸壁がそこにあり、飛鳥IIは係留作業を進めていたようでした。きょうはこのクルーズ唯一の中東、アラビア海に面したオマーンのサラーラ港への寄港です。首都マスカットなど北部沿岸はまだしも、乳香の産地として知られるサラーラを訪ねたことがある人は、よほどの旅好きでも少ないに違いありません。

まさに船でこそ行けるオマーン南部、このあたりはアラビア半島にしては珍しくモンスーンの恵みで雨が降り、緑豊かなところです。珍しい降雨を体験するために、わざわざ他の中東諸国からやって来る観光客もいるのだとか。「サラーラ半日観光」では、現国王が里帰りの際に使うアルフスン宮殿(写真上)や、世界遺産に含まれるアルバリード遺跡を訪ねました。

イスラム教の伝統と戒律をわりと厳格に守るこの国には、経済発展著しい他の中東諸国とは違う、特有の穏やかな空気が流れています。だから気づいた方も多いはず。街にいるのは男性ばかり。ちなみに彼らの民族衣装の首元にある房は、香水をつけておいて「埃っぽい砂漠や市場などで匂いが気になるときに鼻元へ持っていき、自分を守る」のだそうですよ。

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著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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