ビスケー湾はブルターニュ半島とイベリア半島に挟まれた海域で、湾奥に流れ出すジロンド川流域には、高級ワインの産地で有名なボルドーがあります。また、この辺りの海域は良く荒れることで知られ、今日は今航海では珍しく全天曇りですが、比較的穏やかな航行となりました。
そんな中、猪原紘太先生の講演「地図を楽しむ1~伊能忠敬に学ぶ」がハリウッドシアターで開かれました。今回は、200年前の伊能図がどのようにして作られたのか、とてもわかりやすく説明していただき、改めてその凄さを理解する事が出来ました。
夜はギャラクシーラウンジでマリオネットのコンサートがありました。マリオネットはポルトガルギター奏者の湯浅隆さんとマンドリン奏者吉田剛士さんのデュオグループで、12弦のポルトガルギターとマンドリンの音色が複雑に絡み合い、独特の哀愁を感じさせてくれます。コーチンで永眠したヴァスコ・ダ・ガマや、谷岡先生の講演で見たリスボン国立古美術館所蔵の南蛮屏風絵など、今回のクルーズで見てきた様々な事象を思い起こしながら聞き入っていました。