ロングクルーズのさなかには、時折、クルーが登壇して船の世界ならではの事情や裏話などを話してくれるイベントもあります。きょうはまさにその機会。通航を間近に控えたスエズ運河について、髙木スタッフキャプテン(副船長)と金子2等航海士が「スエズ運河よもやま話」と題し、カジュアルなクイズ形式で紹介してくれました(写真上)。
いま船がいる紅海は世界的な交通の要衝だけに、ひとたび海に目をやればタンカーや貨物船が行き交う姿が必ずあります。これが幅の狭いスエズ運河に至ると「ほぼ一方通行」になるとのこと。北行きと南行きがそれぞれ北航船団・南航船団と呼ばれるグループをつくり、「タイミングがよければ水路が複線化された部分ですれ違いのシーンに出合えるかも……」。
スエズ運河はパナマと違って閘門のない切り通し。なのに通航料はスエズの方が高いとか。合計3名の水先人やプロジェクタライトを整備するための電気技師、緊急時にもやいを扱うボートマンが乗り込む等々、知らないことばかりで期待が膨らみます。晩のコンサートでは、石垣島出身女性デュオ・やなわらばーの美声がギャラクシーラウンジを包んでくれました(同右下)。