今朝6時過ぎ、日の出とほぼ同時に飛鳥IIはマルタ共和国の首都バレッタの港へ進んでゆきました。「入港風景が素晴らしいのでぜひ早起きを」との案内があったこともあり、たくさんのお客様が眺めのいい船首側、7デッキや11デッキ、12デッキなどに集結。朝日に照らされる城壁と「ハチミツ色」と表現される美しいマルタストーンの街並みを望みました。
接岸場所が城壁の直下なので街へのアクセスも抜群。エレベーターで街の入口にあたるアッパーバラッカガーデンに上り、振り返ると目の前に優美な船体がありました(写真上)。世界遺産のこの街は緩やかな起伏の上に碁盤の目を広げていて、どの通りもそれぞれに美しく、歩くと、細長く切り取られた海が道の向こうに不意に現れたりするのでした。
筆者は内部の装飾が豪華絢爛な聖ヨハネ大聖堂に入場し、騎士団長の宮殿の前で衛兵交代の儀式を眺め、創業1837年だという老舗カフェでリコッタチーズ入りのマルタのパイとコーヒーを味わいました。よく晴れた1日でした。出航間際には騎士団の軍事演習を模したパレード「インガーディア」を岸壁で見学(同左下)。満ち足りた気分で船に戻りました。