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フォトエッセイ

Cruise:2018年世界一周クルーズ(102)

スペインの薫り漂う船内と日本絵画

緯度:N 40度 18分

経度:E 4度 42分

天気:晴れ

気温:16.5度

速度:18.5ノット


海域:地中海

寄港地:終日航海日

フォトエッセイ20180427-1

イタリアのチビタベッキア出航後、飛鳥IIは夜半にフランスのコルシカ島とイタリアのサルデーニャ島の間を抜けました。いまは明日の寄港地、スペインのバレンシアに向かって西進中です。きょうの『アスカデイリー』にはスペイン語教室やフラメンコ教室、フラメンコショーといった文字が踊り、船内は途端にスペイン一色に塗り変わっています。

そんな中でひときわ異彩を放ったのがハリウッドシアターでの講演『海の上から想う日本絵画』。担当は『ヘンな日本美術史』でお馴染みの山口晃先生(写真左下)です。昨日おとといとローマで観たミケランジェロやダヴィンチなどの作品を枕にしつつ、それとは全く異質な日本画の世界を、つぶやくような語り口とコミカルな板書で教えてくれました。

また、夕方にはスペインのマヨルカ島を左舷に遠望。ノコギリの刃のような岩山が続いたかと思えばその先の小さな入り江にビーチがあったり(同上)、急峻な斜面に細かな石垣を築いて段々畑が作られていたり……。晩のロレナ・サムディオ・ポレイ&フアナ・マルケスによるフラメンコショー(同右下)も、明日のバレンシア入港を期待させる情熱的なショーでした。

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著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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