今回のリスボン出航は朝10時。早朝のデッキウォークが日課のお客様の中には、9時の最終帰船に間に合うように街を歩いてきた方も多いのではないでしょうか。ともあれ、見どころ多いテージョ川の出航風景を青空の下で見られるのはラッキーです。シャッターチャンスと目して来たに違いないヘリコプターに、思わず皆さん手を振ります(写真上)。
大航海時代に多くの船の出航地となったリスボンだけに、それを記念する見どころが河畔に続きます。写真左下はベレンの塔。そして右下の「発見のモニュメント」は高さが52メートルある巨大な碑。エンリケ航海王子の没後500年を記念して作られた石碑で、群像の先頭で帆船を手にしているのがその人です。
ちょうどデッキでお隣だったお客様が冗談混じりに「王子の顔が見てみたいわ」と仰っていたので、像が大きすぎて岸辺からは見られない、王子の正面からの姿を撮ってみました。どうです、なかなかの美男子ではないですか? さて、飛鳥IIは大西洋に出たあと北へと舵を切り、いまは明後日5月5日のビルバオ入港を目指して航行しています。