オランダのアムステルダムは、街じゅうに運河が張り巡らされた緑豊かな首都。まばゆい陽射しが順光ならば空を見事な青色に、逆光ならば木々の緑を輝きに満ちた黄緑色で描き出してくれます。油彩や素描、エッチングで人物を描き「光と影の画家」と称されたレンブラントがかつて暮らしたのも納得できる、美しい光に包まれた都です。
今朝9時に中央駅近くのクルーズターミナルに接岸したあと、筆者はすぐさま午前中のツアー「運河めぐりとアムステルダム車窓観光」に出掛けました。背が低く細長いボートで運河に出るとさっそく両岸を煉瓦の建物と緑が囲みます。ボートは迷路のような川面を右へ左へ折れ、その度に景色はがらりと変わり、名物の跳ね橋なども見えました。
実は今晩だった飛鳥IIの出航が余裕をもって明朝に変更されました。オーバーナイトの停泊になったため、日没が午後9時過ぎの明るい街で夕ご飯も楽しめます。筆者は友人と連れ立って、トラムが行き交う通りに面したステーキハウスに着席。店主の女性が「これが絶対よ」と勧める地ビールをテラス席で飲みながら、美味しいお肉に舌鼓を打ちました。