フォトエッセイ

Cruise:2018年世界一周クルーズ(56)

干拓の国オランダを実感

緯度:N 52度 56分

経度:E 4度 18分

天気:晴れ

気温:12.0度

速度:11.9ノット


海域:北海

寄港地:終日航海日

フォトエッセイ20180509-1

昔から干拓で土地を確保してきたオランダだけに、昨日のツアーガイドさんによれば「アムステルダムも海面より2〜3メートル低い」のだとか。ここアムステルダムの出航が昨夜から今朝に変更となったのは、そんな干拓の国を実感するためでもあります。今朝のハイライトは海と運河を仕切る重要な設備、ロック(閘門)の通過です(写真上)。

珍しいロックが開く様子をひと目見ようと、船首側にはたくさんのお客様が集まりました。飛鳥IIが通ったのは4つあるロックのうち最大の、長さ400メートル、幅49.5メートルのもの。隣では5つ目のロック建造のための工事が進んでいます。アムステルダム中央駅直下のクルーズターミナルからここまで、すべての水路が人の手で掘られたものだそう。

船がロックに収まって10分ほどで注水され、前方の、さっきまで上を車が通っていた橋を兼ねたロックは、何と引き戸のように右にスライドして開きました。出航時、朝焼けの橙色に染まっていたアムステルダムの美しい運河や街(同下2点)は、こうしたロックのお陰で成り立っていたのですね。なかなか体験できない、貴重な社会科見学となりました。

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著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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