フォトエッセイ

Cruise:2018年世界一周クルーズ(56)

凪の北海をゆく

緯度:N 54度 55分

経度:E 5度 27分

天気:晴れ

気温:11.7度

速度:13.5ノット


海域:北海

寄港地:終日航海日

フォトエッセイ20180511-1

昨夜ハンブルクを出航した飛鳥IIはエルベ川をおよそ100キロ下って再び北海に出ています。船内放送によれば正午時点で北緯54度55分。デッキはそれなりに肌寒いものの、風速はわずか2メートル。緑がかった凪の北海が吸い込まれるような美しい景色を作り出していました。思わずカメラを手にして船尾付近で写したのが上の1枚です。

ヨーロッパ区間の大半をこなした今、船内では講師が交代して気分を一新する教室もあります。例えば小長井克(こながい まさる)先生にバトンタッチした囲碁教室もそのひとつ。凪だからでしょう。コンパスルームは静けさに包まれていて、中級教室の後半にお邪魔すると手元の碁石をつまみ上げるさらさらという音だけが響きわたってました(写真右下)。

教室の奥の方では指導碁を受けるお客様、手前には真剣な表情で対局する方々。ごくたまに「うーん」と唸って次の一手を思案する声……。終始穏やかに流れたきょう1日、その仕上げはクラシックやオペラなどをベースに幅広いジャンルを歌うYuccaさんのコンサートです。その透き通った伸びやかな美声で、会場のお客様を魅了してくれました(同左下)。

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著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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