大海を渡る終日航海日こそ、実はふだんと異なるイベントが見られる機会。例えばブリッジオープン(操舵室見学)などがそうですし、きょうレセプション前のアスカプラザで午前中から午後にかけて行われた飴細工のデモンストレーションもまさにそれ(写真上・右下)。お客様の前で見事な腕前を披露してくれたのは本船パティシエの阿部竜馬さん。
飴細工には和洋あり、見せてくれたのはフランス発祥とされる洋の飴細工。阿部さんはかつてフランスに渡ってお菓子の修業を重ねた方です。飴はとりわけ湿度の影響を受けやすく、作業はまさに繊細そのもの。「きょうは青色がよく出たので、それをベースに作って行こうと思います」。ヘッドセットでのトークを交えながらもその手は休むことがありません。
見学のお客様は時に応じて質問したり写真を撮ったり。「私はずっとやっていますから、飽きたらご飯食べに行ってくださいね」と阿部パティシエが冗談を言うように、作業はお客様の前だけでもお昼を挟んで延べ3時間半にもなりました。できあがった見事な作品はフォーシーズン・ダイニングルームの入口に飾られて、ディナーに華を添えてくれました。