一路南西に向かって航走する飛鳥IIは、正午過ぎに種子島を左岸に屋久島を右舷に見て走りました。海上から見る屋久島は2000m近い山々が、いくつも雲に届かんとしている堂々とした島です。 夜、キャプテンズ・ウェルカムパーティが行われました。先ずショーを楽しみ、その後は浅井船長の挨拶です。そして、船長からシニアオフィサーを一人一人ステージに呼び出し、各セクションのクルー代表として紹介します。整然とした中にユーモアも混じり、暖かい空気で満ちています。 筆者はこのとき登壇するスタッフに感情移入してしまい、晴れがましい気分を味わっています。横一線に並んだシニアスタッフの姿は格好よく、船内行事の中でも好きなイベントです。
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師