今日は皆さんとバスに乗って、標高1,520メートルの高原にある古都アンティグアへ向かいます。
アンティグアの町は、1543年にスペイン植民地政府の首都として創設されますが、その後二度にわたる地震で壊滅状態となり、現在のグアテマラシティに首都が移されました。当時の地震で崩壊した教会や修道院などは、今も町のあちこちに残されていて、それらは遺跡として見学出来るようになっています。
十字架の丘へ行ってみると、標高3,900メートルのアグア山が目の前にそびえ、その麓にアンティグアの美しい町並みが広がっていました。市場は思いのほか広くて、生鮮食品から衣料品、雑貨に至るまで、あらゆるものが売られています。ここで目を引いたのは、女性達の民族衣装で、とりわけ絣(かすり)の美しい柄には目を奪われました。また、この辺りはコーヒーの産地としても知られていて、試しにカフェでコーヒーを飲んでみたところ、とてもすっきりとした上品な味わいでした。
帰りのバスでは、ガイドさんが「カニクラ」の話をしてくれました。雨季の最中には必ず一週間ほど雨の降らない期間があって、その期間のことをグアテマラでは「カニクラ」と言うのだそうです。今週の始めからずっと雨が降っていないので、今がちょうどその時期にあたるのではないかという事でした。そういえば、パナマ運河の時もそうですが、まだまだ晴れ男晴れ女のパワーは健在のようですね。