今朝早く、ついに日本の陸地が見えてきました。飛鳥IIは6時ごろには東京湾内へと進み、貨物船など多くの船が行き交う中を北上。対向の自動車運搬船が過ぎたところで大きく左に舵を切り、横浜ベイブリッジをくぐります。遠く離れた台風の影響で風こそ強いものの、多くのお出迎えの方々の姿が大さん橋の上にいるのが見えてきました。
声を揃えて「ただいま〜!」と叫ぶと、大さん橋からは「おかえり〜!」の声。飛鳥IIのデッキでは入港パーティーが行われ、お客様同士、あるいはお客様とクルーや講師との間で、たくさんのありがとうの挨拶が交わされていました。思わず涙ぐむ姿も方々に……。102日間をかけ、私たちは本当に世界を一周したんだなあという感慨がこみ上げます。
客室テレビの航路図では、航跡が世界を結ぶひとつの線になりました。ここで東日本のお客様を中心に半分以上の方々が下船されます。どうかご自宅までもお気をつけて、そしてまたいつかこの船上でお会いしましょう。飛鳥IIはその後定刻通り午後3時に踵を返して再び出航。このクルーズ最後の港、神戸に向けて太平洋を西へ航行しています。