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フォトエッセイ

Cruise:2015年世界一周クルーズ(104)

ハバード氷河

緯度:N 59度 37分

経度:W 139度 52分

天気:晴れ

気温:14.5度

速度:13.9ノット


海域:太平洋

寄港地:終日航海日

午前7時過ぎ、飛鳥Ⅱはハバード氷河を見学するためヤクタット湾に入りました。
最初は単なる山にしか見えませんでしたが、湾奥へ向かうにつれ、だんだん巨大な氷河の全貌が露わになっていきます。そのうちに中村キャプテンから「今日は氷が少ないので、かなり近付けるかも知れません。」とアナウンスがありました。しかし、氷河に近付けば近付くほど風は冷たくなり、身体が冷えていきます。寒さにじっと耐えていると、やがて太陽が顔を出し、徐々に暖かくなりました。時折氷河の崩落する音が雷鳴のように響き渡ります。通常、氷河の崩落というのは氷河の後退に繋がるわけですが、ここハバード氷河だけは唯一前進を続けているのだそうです。
午後は、日本の伝統文化を中心に講演活動をされている酒井悦子先生の「季節の節目と五節供」という講演がありました。江戸時代、一月七日の人日節供、三月三日の上巳節供、五月五日の端午節供、七月七日の七夕節供、九月九日の重陽節供、という五つの節供が公式年中行事となり「五節供」として今に残っているのだそうです。講演では、それぞれの意味や由来などを聞くことができ、とても勉強になりました。
夜になると、ギャラクシーラウンジでデューク・エイセスのコンサートがありました。今夜は様々なジャンルの歌を聴かせてくれるということで、「テネシーワルツ」から始まり、がらりと変わって、熊本民謡の「おてもやん」、鳥取民謡の「貝殻節」、さらに、オリジナル曲の「幼なじみ」、そして最後のアンコールは「メモリー」と、ベテランならではの味わい深いコーラスを聴かせてくれました。

著者紹介

大木 信哉

東京都江東区出身
1980年代より、インドネシアのバリ島をはじめ、アジア各地で人々の生活や文化などをテーマに撮影取材を続けている。
2012年には、写真展『心のキューバ』を、東京、大阪、福岡、名古屋の四都市で開催。
活動の場はアジアだけにとどまらず、ラテンアメリカにも広がっている。

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