スワードは1903年にアラスカ鉄道の開通ともに生まれた港町で、ゴールドラッシュ時代の面影が残るダウンタウンは、南北約3キロ、東西1キロとコンパクトなため、のんびり散策するにはちょうど良い広さです。早速歩いてみると、スポーツ用品店や雑貨屋など、思いのほか品揃えが豊富で、ショッピングも楽しめました。
午後には、スワード近郊のイグジット氷河を見学に行きます。
キーナイ半島の東に広がる長さ56キロ、幅40キロの巨大なハーディング氷原からは、いくつもの氷河が流れていて、イグジット氷河もそのうちのひとつ。これまで見てきた海や湖に流れ落ちるタイプとは違い、末端が陸地のため間近で氷河を見ることが出来ます。まずはバスでネイチャーセンターまで行き、皆さんと4.8キロメートルのネイチャートレイルを歩いて行きました。ハンの木の原生林を抜けると、最初のビューポイントに到着。そこから先は植物がだんだん少なくなっていき、つい最近までは氷河の跡だったことがわかります。また、トレイルの途中には4桁の数字が書かれた標識のようなものがありますが、これは氷河の末端があった場所とその年代を記したもので、これを見ながら歩けば、どのくらいのスピードで氷河が後退しているのか実感できるというわけです。
午後7時、いよいよ最終寄港地のスワードを出港する時がやってきます。今日は七夕ということで、七夕をテーマにボン・ヴォヤージが行われ、皆さんも名残を惜しむかのように、出港シーンを楽しんでいました。