子午線に沿って北上している飛鳥IIは、ダカールまであと4日というところを走っています。北側にあった太陽も、だいぶ頭上近くになってきました。太陽が北側にあるということは寄港地で陸上を移動しているときに変な感覚です。 今夜はアフリカン・デッキディナーです。デッキディナーはおいしく、楽しく、それにアルコールもフリーとなります。今回は特に、ライオンの最も好きな動物といわれるインパラの肉が用意されました。大変美味しかったです。ヌーもありました。 アフリカン・ドラムバンドが大活躍でした。写真の丸いステージが彼らの打楽器の舞台ですが、鋭く、激しいビートは血をたぎらせます。ダンスも動きが速くシャープです。そして息も切らせません。肉体の根本的な違いを実感します。彼らに引っ張られてデッキは一段と沸き立ちました。
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師