瀬木さん、ピアノの西本さん、パーカッションの竹本さんのトリオです。瀬木さんの楽器はサンポーニャとケーナで、いずれも竹を使ったものです。素朴な音色で「コンドルが飛んでゆく」などがぴったりとくる楽器といえば分かりやすいでしょう。 南米ボリビアで活躍し、現在は飛鳥IIが寄港してきたナミビアに住んでいます。作曲も精力的に行い、オリジナル曲も何曲か混じります。風や、空を感じさせ、自然の中に歓びを求めてゆくミュージシャンでしょう。 最後の曲は前夜のデッキディナーで大活躍したアフリカディグーのパーカッションとの合奏です。ともに風土に根ざした音が一体となり、心地よいフィナーレでした。 南緯5度から4度3度と日毎、時間毎に赤道に近づき、徐々に気温が上がってきます。しかしながら海上は涼しい風が吹き渡り、暑さを感じません。波もおさまり快適な航海が続いています。
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師