フォトエッセイ

Cruise:南極・南米ワールドクルーズ2015-2016(100)

南洋の陽射しが降り注ぐ今航最初の寄港地

緯度:S 4度 13分

経度:E 152度 10分

天気:晴れ

気温:32.0度

速度:0ノット


海域:南太平洋

寄港地:ラバウル

クルーズ8日目の朝7時、飛鳥IIはパプアニューギニアのラバウルに着きました。周囲を複数の火山に囲まれたシンプソン湾には大きな桟橋がなく、錨を降ろしてテンダーボートで上陸します。今航最初の寄港地では無料の招待ツアーが催され、お客様はそれぞれのバンに分乗して観光に出掛けられました。
ここラバウルでは1994年に湾を挟む2つの火山が同時に噴火。降灰で町が移転したために、いまではのどかな入り江の村といった風情です。船着き場にはお土産を売る人たちが集まって、臨時の青空市場のようでした。またご存知の通り先の大戦の激戦地ともなった場所であり、記憶に残るところです。
ツアーでは南太平洋戦没者の碑や山本五十六・連合艦隊司令長官が戦死前日に会議を開いたという山本バンカーへも行きました。赤道直下の陽射しのもとで穏やかな入り江を丘上から望み、地元の子供たちの屈託のない笑顔を見るにつけ、つくづく平和の大切さを想います。

著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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