すばらしい講演でした。小林さんはNHKロシア支局長時代から多くのロシア要人と面識があり、自らの経験を通じてロシアを理解してきた人です。間接的情報ではない、直接的な情報に基づく判断は、迫力に富んだ話になります。 ロシアは領土に関しては異常な執着心があり、北方領土返還は本当に難しい問題だ。「北方領土は日本の固有の領土である」と国会決議をしても、問題の解決には至らない。多面的、総合的な見地から打開策を講じることが必要である。文化、スポーツなどの面でもっと深く交流を図ってゆくことを実行したい。 プーチン首相は大の柔道理解者で、自宅には嘉納治五郎の像を置き、その部屋に入るときは立礼をしてから入るほどである。文化の面では、クラシック音楽などで交流を深めていく可能性は高い。 震災を契機に変化の兆しも見える。領土問題はそうした交流を深めた中で、柔軟な発想で考えていくことが必要だろう。興味深く、示唆に富んだ講演でし
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師