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フォトエッセイ

Cruise:南極・南米ワールドクルーズ2015-2016(100)

お正月に向けて

緯度:S 21度 0分

経度:W 159度 11分

天気:曇り

気温:25.0度

速度:13.7ノット


海域:南太平洋

寄港地:終日航海日

今朝8時、増山キャプテンから普段よりちょっと早めの船内放送がありました。「クック諸島のラロトンガ島が左舷側にご覧になれます」。大海をゆく中でこうして時折陸地を望み、そこに人が暮らしている気配を感じると、何だか急に、人間の生活や文化について思い巡らせてみたりするものです。
さて、出航以来クリスマスの装飾がなされていた船内ですが、昨日からお正月の雰囲気へと一変しました。きょう14時にはプールサイドで餅つき大会。紅白の垂れ幕が下がるステージ上で、法被を着たお客様が代わる代わる杵を振り上げてはお餅をついています。どなたもとびきりの笑顔で楽しそう。
南太平洋をゆく船には季節感がないのでは?と思う向きもあるかもしれませんが、ご覧の通りそんなことはありません。寄港先や海域を楽しむのと同様に日本の季節感も大切にしていて、お正月に向けたイベントも盛りだくさん。その第一弾が餅つき大会というわけです。飛鳥IIにも確実に、新たな年が近づいているのです。

著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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