前夜も太陽は沈まず、前々日よりもいっそう高い位置で横に動くようになりました。そのまま高くなっていったのでしょう。朝8時予定どおり飛鳥IIはホニングスボーグに入港しました。 マーゲロイ島の中心地で、ノールカップへの観光拠点として有名です。島に近づいてくると人家が見えてきます。その数ざっと400~500軒くらいで、イメージしていたよりもはるかに賑やかです。 桟橋は100mしかなく、飛鳥IIの船体の3分の1ほどです。桟橋はもう1本100mほどのものがあり、数時間後に10万トンクラスの客船が接岸しました。 漁船用の港が隣接してあり、漁業と観光でこの北の果ての町は生活が十分に成り立っているようです。
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師